設備投資について思うこと

顧問先からのご相談でよくあるのが、投資意思決定に関するものです。
「〇〇を導入しようかと思うのですが、どうでしょうか?」
「病院の建てかえを検討しているのですが、いくらくらいまでならば大丈夫でしょうか?」
あるいは
「〇〇を導入する予定なのですが、購入とリースのどちらが有利でしょうか?」
このようなご相談がよくあります。
そこで、今回から数回に分けて、医療機関の投資について考えてみようと思います。

経営を行っていくうえで、最も恐いのは過剰投資です。
過剰投資の結果,、資金繰りに行き詰まった結果、倒産なんてことにもなりかねません。
しかし、「過剰投資するぞ~!」と思って投資する人は誰もいません。
投資した金額が回収できなくなると、結果的に「過剰投資」となってしまうのです。
なぜそうなるのか、まず会計的な側面から考えてみましょう。

会計は、実はとてもシンプルにできています。基本は「お金の出し入れ」です。
よく企業会計と言うと、やれ「貸借対照表」だの「損益計算書」だのと言いますが、基本はお金の出し入れです。
①事業を始めるためにお金を集め(出資又は借入)
②集めたお金を使い(設備投資又は費用の支出)
③収益(売上金)を獲得し
④獲得したお金を再投資し再度収益を得る、又は借入金を返済する。
このような、資金獲得⇒投資⇒回収⇒再投資・資金返済という、お金の出し入れの一連の流れを記録し、報告しているのが会計の本質です。
このような計算を「投下資本の回収計算」といいます。

このうち、最も重要なのが③の収益獲得です。
しかし、収益獲得が上手くいかなかった場合、
投資・費用の支出額+借入金の返済額(出て行くお金)<獲得した売上金の額(入ってくるお金)
となってしまい、どんどん資金が流出することになります。この状態が過剰投資です。
なぜそうなってしまうのか。
ひとことで言ってしまえば、「回収の見込みが甘かった」としか言いようがないのですが・・・
なぜ甘くなったかを考えないと、原因はいつまでたっても分かりません。
私はその原因はひとつではなく、設備投資の形態によって変わってくると考えています。

そこで次回は、設備投資の形態をあれこれと考えてみたいと思います。


このブログ記事について

このページは、yoshikawaが2018年9月24日 18:05に書いたブログ記事です。

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