作家のレイ・ブラッドベリ氏がくなられたそうです。
御年91歳とのこと、ご冥福をお祈り申し上げます。
ブラッドベリといえば、SFと幻想怪奇ものですが、私は専らSFファンでして、
高校生の頃、「火星年代記」とか「華氏451度」とかを夢中になって読みふけったものでした。。。
最近ではSF小説離れとか言われているそうですが、そういえば、ハヤカワ文庫の新刊が少ないような気がします。
少し前にディズニーがバロウズの「火星のプリンセス」を「ジョン・カーター」というタイトルで映画化しました。
(日本ではあまり興行成績はよくなかったようです)
私も懐かしくなって復刻版の文庫を読んでみたのですが、やはり100年前のSFだなぁ。。というのが正直なところでした。
ポイントが少し大きくなって、読みやすくなっていたのはありがたかったのですが。。。
やはり、SF小説はその時代の科学技術の水準と切っても切れない関係なのだな、と改めて思った次第です。
その反面、最近は物理学や天文学、あるいはITの知識がないと読みこなせないようなものも多いような気がします。
SFはその昔「空想科学小説」と言われていたくらいですから、
「空想」と「科学」の間をいい頃合いで浮かんでいないと、読むほうとしてはつらいですね。
書き手の技量と読み手の想像力の問題もあるのでしょうが。。。
現代ではあらゆる情報がネットで検索できるわけですから、「何かよく分からないけどすごそう」
とかいうものを想像するのではなく、「それはこういうもの」と、情報として特定されてしまって、
想像力で補う部分が少なくなってしまうのかもしれません。
その反面、それらを実際に見聞し、理解しているかというと、これが全くそうではないわけで。。。
情報はテレビ、ラジオ、(又はネット)だけ、
書籍の所有(真の知識とでも言いますか・・)は許さないという社会・・・ブラッドベリっぽいですね。