2012年8月アーカイブ

終わりよければ・・・

ロンドンオリンピックが閉幕しました。
開幕当初は柔道や男子体操の不振もあり、「ど~しちゃったの??」という感じでしたが、
終わってみれば史上最高のメダル数獲得!
もちろん、メダルの数が多けりゃいいってものでもありませんが、多いにこしたことはないのもまた事実。

ところで、今回のオリンピックでは開会式と閉会式のすばらしさが圧倒的でした。
今朝も早起きして閉会式を見ていたのですが、次々と登場するミュージシャン達と演奏される名曲の数々に
朝っぱらからテンション上がりまくりです。演出もなかなかよかったですねェ。
これだけのコンテンツを惜しげもなく使いまくれるところに、イギリスという国の偉大さというか、文化的な懐の深さを感じた次第です。

しかし、そのすばらしいショーをぶちこわしにする人達が・・・

今日のネット上でも既に話題になっていましたが、アナウンサーのおしゃべりが「うざすぎる~!」
しかも曲と曲の合間に話すのならともかく、曲の演奏中にその曲や演奏者と全く関係ない話を延々と・・・

ピンク・フロイドの名曲「Wish you were here」がライブで演奏され(しかもニック・メイソンご本人+マイク・ラザフォード登場!)ているときに、余計な話をするんじゃない!話すんならアルバムジャケットを再現した演出についてでも語ってくれ~!

大会の公式テーマソングを作曲者であるMuseが演奏しているのに、そのことには全く触れず、同じく関係ない話が延々と・・・

Beady Eyeを「ビディ・アイ」と紹介するのはご愛嬌としても、単に「ロンドンで結成された」としか紹介できないのは、明らかに予習不足ですよNHKさん。
観客がみんな手を振りながら「'cause may be~♪」と歌っていたじゃありませんか。どんだけ愛されている曲かってことですよ。

いつ出てくるかと期待していたPythonsからエリック・アイドルがついに登場し、なんと「Always Look on the Bright Side of Life」を歌い出した時にはびっくりしましたが、これがどういう曲であるのか、全く説明なし!
私としては、このような場面でこういう曲をさらっと挟んでくるところにイギリス人の優しさ(と同時にほんの少しの意地悪さ)が現れているように思えるのですが・・・

ともあれ、終わりにかけてイラっとした五輪ですが、終わりよければ全てよし、でもないか・・・
そのうち、オフィシャルで開会式と閉会式を収めたブルーレイが販売されるでしょう。
期待してますよBBCさん!

引き分け狙いはフェアではない??

なでしこジャパン、狙いどおりの2位通過おめでと~!
これで決勝トーナメントに向けて万全の準備ができることでしょう。

ところで、今日の日経新聞(電子版)で気になる記事を見つけました。
その内容を私なりに要約しますと。。。
「なでしこ、フェアプレー精神はどこへ」
①移動のために引き分けを狙うのは、よりハードな移動を強いられている男子に比べてなんとひ弱なことか!
②意図的に勝とうとしないのは明らかにフェアプレーの精神に反し、FIFAの規律違反になる可能性がある
③試合を見守った、少年少女を含む日本国民を落胆させた罪は大きい

なんと的外れな批判でしょう。
しかもこの記事を書いているのは「サッカージャーナリスト」という肩書きを名乗っている方です。

①男子の移動日程と比較することに何の意味があるのでしょうか???

②それなら、例えばホーム&アウェーの試合でアウェーチームが引き分けを狙うのはフェアでないのでしょうか?

引き分け狙いは立派な戦術であり、何ら批判されるべきことではありません。
特に、決勝トーナメントを有利に運ぶためにそのような選択ができているというのは、
ほめられこそすれ、何ら非難されるものではないでしょう。
「失うものが大きくなった」ため引き分けを狙ったことは「汚名」であるとこの記事では書いてあります。しかも「私(当のライター氏)」がそう思っただけなのに、全国民がそのように感じたようにすり変えています。
何と無責任な批判でしょう。このような態度こそフェアでないと思わないのでしょうか?

昨日の試合では、ボールを支配し攻め込むところは攻め、回すところはしっかり回すという
ゲームコントロールができていたと私は見たのですが・・・
この記事では「南アに押しこまれた」と書いてありましたが、そんな場面ありましたっけ?

③これはマスコミがよくやる手法ですが、子供を引き合いに出して自分の主張を正当化しようとするのは卑劣極まりないと思います。
当の子供たちや国民が落胆したという証拠は何もないのですから。

私はいろんな意味で見ていておもしろかったです(ゲーム自体はそりゃつまらないものでしたが・・・)。
それもまたフットボールだと思います。
実況中継の方も、「勝て~!」なんて建前を言い続けるのではなく、ちゃんと「引き分け狙いで」と言ってほしかった。

いずれにせよ、正当な批評なしに今後のサッカー界の発展は望めません。
その意味で、マスコミの果たす役割は非常に重要なはずなのですが、こんなざまでは、お先まっくらとしか・・・
あ、これは政治、経済、社会全てに当てはまることですね。

がんばれなでしこジャパン!次はブラジルだ!

このアーカイブについて

このページには、2012年8月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2012年7月です。

次のアーカイブは2012年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

Powered by Movable Type 4.261