ため込みすぎ?

え~先週末からノロウィルス感染とおぼしき胃腸炎にかかり、たいへんな目にあってました。
まだ少し調子悪い感じです(-_-;)

気を取り直して・・・久々の書き込みを。。。

一昨日、全国老人福祉施設協議会(老施協)がいわゆる特養の内部留保について、
実質6,600万円程度とする調査結果を報告したことがニュースになっていました。

特養の内部留保については一昨年、財務省から出された報告書のなかで、
1施設あたり約3億円の内部留保があるとの結果が示されており、「ため込みすぎだ!」と批判が出ていました。
財務省が公表した資料での「内部留保」は「次期繰越活動収支差額」と「その他積立金」の合計と定義されています。
わかりにくいので、民間企業の用語に置き換えると、「次期繰越利益」と「任意積立金」でしょうか。
この報告をうけて、「職員の処遇改善に向けろ」とか、「報酬体系の見直しを」とかいろいろな意見が出ています。

はたして1施設あたり3億円の内部留保があるのは是か非か?

私の考えでは、この内部留保の金額だけ取り出して議論しても意味がないと思います。
理由は以下のとおり
①金額は全国の施設の平均値であり、個々の施設では置かれている状況が異なる
②内部留保が具体的にどのような資産の形態で保有されているのか不明
 内部留保があるからといって必ずしも手元に資金があるわけではありません。
 固定資産の割合が多く、その割には借入金が少ないのかもしれません。
 また、手元の運転資金がだいたい毎月の売上額の2~3か月程度必要なはずなので、
 この部分が内部留保の形で保有されているかもしれません(4号基本金があれば別ですが・・)
③内部留保の源泉がなにによるものか不明
 企業努力の結果内部留保が蓄えられているのであれば、
 内部留保をはき出させることで、努力に対するインセンティブがなくなるかもしれません。
 それとも、すべての特養は従業員から搾取する「ブラック」であることが前提なのでしょうか?

いずれにしても、3億円という数字だけが一人歩きしてしまった感があります。
議論を進めるためにはもう少し詳細な調査が必要ではないでしょうか。

だいたい、霞ヶ関の埋蔵金がなかったからといって、こんなものを埋蔵金扱いしなくてもいいじゃないですか。

ちなみに私の場合、胃腸炎で3日間絶食に近かったにもかかわらず、ため込んだお腹の脂肪は全く減りませんでした。
ため込んだものをはき出すのは難しい。。。(-_-;)

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このページは、yoshikawaが2013年1月24日 16:49に書いたブログ記事です。

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