久しぶりの更新にもかかわらず、少々浮わついたタイトルが付いてますが・・・
「出口戦略」という言葉をご存じでしょうか?
出口戦略(Exit Strategy)とは、もともと軍事用語で「敗勢又は損害が甚大な状況で、いかに損失を抑えて撤退するか」という検討や実施のことをいいます。
これを経営上の用語に転用して、市場や経営からの撤退に際していかに損失を少なくするかという意味で使用されます。
また、解釈を拡大して、投資において投下資本の回収を最大化する方策についても出口戦略と呼ぶようになっています。
損失の最小化と利益の最大化、一見すると同じではないように思えます。
それが一つの言葉で表されるのはなぜでしょうか?
理由は「資源は有限」だからです。
事業や製品には、一生(ライフサイクル)があります。
これを「プロダクトライフサイクル仮説」といいます。
説明した図がこれです。
製品や事業は導入(創業)期から成長期、成熟期を経てやがて衰退します。
衰退することが明らかであればこれを見切って投下資本を回収し、次の事業に資本を投下することで、次のライフサイクルにシフトできます。
言うまでもなく、利益の総和は図の曲線下部の積分ですので、次のヤマを作ることで利益の総和(投資の効果)を大きくできます。
投下できる資本が無限にあればいくらでも投資できるのでしょうが、残念ながら投下できる資本(資源)は限られています。
これが撤退⇒利益の最大化となる理由です。
この話が医療機関の出口戦略にどうつながるのでしょうか?
続きはその②で!